オイダス服用時の油漏れ対策

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オイダス服用後に出る便とはどんなものか

オイダスを使い始めると出る油分が多い便

オイダスを服用すると、食事から摂る脂肪分の約30%の吸収を阻害します。 そのため吸収されなかった脂肪分は、便として排泄されます。
とくに多量の脂肪を含む食事をしたあとの便は、見た目が通常の便とは異なります。

  • 形状:柔らかい、もしくは下痢のような便
  • 色:通常の便の色。もしくは透明、オレンジ、茶色の便

便の回数が極端に増えた!これは異常?

オイダスを服用すると便の回数が増えますが、異常ではありません。 オイダス服用後は、便の回数が増えるだけではなく、下記のような症状が一時的に起こりやすくなります。

  • ベトベトした下痢のような症状が続く
  • ちょっと力んだだけで漏れてしまった
  • おならをしたら便が出た
  • 気が付かないうちに、漏れて下着につく

服用すると必ず油漏れする?対処法は?

油漏れとは、気づかないうちに油状の便が漏れてしまうことです。
ではオイダスを服用すると必ず油漏れをしてしまうのでしょうか。

治療開始から1年目の副作用発現率
症状 発現率
油漏れ(オイリースポッティング) 26.6%
排出を伴う鼓腸(油漏れを伴う腸のガスだまり) 23.9%
便意 22.1%
脂肪便・脂性便 20.0%
油分の排出 11.9%
排便の増加 10.8%
便失禁 7.7%

治療開始から1年目の副作用発現率を見ると、油漏れをする割合は、26.6%です。
便失禁については7.7%と多くはありませんが、ないとも限りません。
飲み始めの頃は油漏れをする可能性が高く、場合によってはズボンまで汚れることがありますので、もしものときを考えて対処しておくと安心です。

オイダス服用後の油漏れに対する事前準備

オイダスを服用する際は、油が排出され始める24時間後までに以下の準備をしておきましょう。

  • 着替えをもっておく
  • いつもトイレに近い場所にいるようにする
  • 初めて服用するときは、休日前など便の排出時に家にいることができる日に服用する
  • 生理用、もしくは尿漏れナプキンを使用する

女性であれば生理用ナプキン、男性であれば尿漏れパッドで対応が可能です。

油が出過ぎて困る場合の対処法

すごい油漏れでズボンが汚れたり、トイレが流れないくらいの便が出てしまう原因として、脂肪分の摂り過ぎが考えられます。

食事の脂肪分を30%以下に減らす

多量の油漏れを防ぐには、食事で摂る脂肪分を約30%以下にすれば軽減されます

唐揚げや焼肉など油脂分中心の食事のあとは、とくに油漏れが激しい傾向にありますので、ご飯とおかずのバランスを考え、食事内で摂る脂肪分を1/3程度に抑えれば、オイダスによる油漏れは解消されます。

服用を中断する

油漏れなどの症状は、一過性のものであり、しばらくすると軽減されます。
しかし我慢できないほどの量が出てしまう場合は、オイダスの服用をやめ、通常の便に戻るまで様子を見てください。
最後の服用から、48時間〜72時間以内には通常の状態に戻ります。

キトサンとの併用は無意味?

キトサンとはカニやエビの甲羅や殻に含まれるキチンから抽出される高分子多糖のことで、食物繊維の一種でもあります。

このキトサンは、血中コレステロールの低下作用や脂肪分の吸収阻害作用があるため、ダイエットサプリメントとしても販売されています。また脂肪分をゼリー状に固める作用もあることから、油漏れ対策になるのではとゼニカルと併用する人もいます。

しかし実際どれくらいの効果があるのかは不明瞭で、油漏れ改善の期待はできません。 やはり大量の油漏れを防ぐには、食事内容の見直しが一番有効な手段です。